グランドサークルマニア

アメリカ西部の荒野“グランドサークル”をメインに旅行記を書いています。日常のこともちょっとだけ。

2018 グランドサークル新婚旅行記 vol.1 終末のホワイトサンズ

ホワイトサンズ国定記念物とはニューメキシコ州にある白い大砂丘地帯のことである。ここの砂が白い理由は、アラバスターという雪花石膏(せっこう)が砂となっているからだ。石膏は水に溶けるため、通常は砂として残ることはない。しかし、ホワイトサンズ周辺には海に流れ込む川がないため、水が干上がった後に石膏が砂として残ったようだ。ちなみに国定記念物という日本語は良く分からないが、簡単に言うと国立公園のような保護の対象ということである。

 

サンタフェからホワイトサンズまで5時間弱のドライブ。このルートは特に景色が良いわけでもなく、sakiがお気に入りの米津玄師の曲を聴きながら、黙々と運転しているだけだった。ホワイトサンズの少し手前のアラモゴード(町)で、バジェットインというモーテルをとってあるので、チェックインしてから現地に向かう。

 

入口にビジターセンターがある。たたずまいはサンタフェのそれと似ていて雰囲気がいい。ゲートを入り「デューンズ・ドライブ」という砂丘の中の道を約12km突っ走る。

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デューンズ・ドライブ

ただ、ここまで来ても、どうしても気分が乗らない。それは天気が非常に悪いからである。とても空が暗く、砂嵐のような天気なのだ。砂丘を眺めても、地の果てにでも来てしまったような、悲壮感を感じるのである。

 

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期待していた場所なだけに、見ることができた嬉しさよりも残念さが勝ってしまっていたので、当初のプランもどこへやら。適当に車で回りながら、少しだけ歩いたりした。

そんな僕らの元に、どこからか風に吹かれて飛んできたのが、輝く光の環……もとい浮き輪である。ここではソリなどで砂丘を滑ったりして遊ぶこともできるのだとか。神が救いの手を差し伸べてくれた瞬間だった。浮き輪を抱えて砂丘を登る後ろ姿、こんなにも物悲しい背中があるだろうか。

 

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沈んだ気持ちのままモーテルに戻った。

このままで終わらせたくない。